稲田悠樹が考えるドローンの未来#01

2017.1.19

「ドローン」という言葉が一般に浸透する前から、ドローンに特化したメディア「Dration」を運営している稲田悠樹氏。

「ダリアン」という愛称でニコ生ドローン大運動会に出場したこともあるので知っているひとは多いのではないだろうか。

メディアだけでなく空撮やセミナーなどドローン普及のために幅広い活動を行っている稲田氏だが、このほどドローンへの考えを大きく揺るがす事態に遭遇した。

2016年4月に発生した「熊本地震」だ。

熊本出身、そして今も熊本に住んでいる稲田氏自身が被災者となった震災が、彼のドローン観をどのように変えたのか、これまでの活動(前編)、そして震災後(後編)の分けて稲田氏のドローン観の変化をお伝えしたい。

前編は稲田氏がドローンを始めるきっかけ、そしてドローンメディア「Dration」で目指す目標について聞いた。

生まれも育ちも熊本のガジェットオタクがドローンを始めた理由

ー本日はよろしくお願いします。

はい。よろしくお願いします。

ー稲田さんは東京にいるイメージがあるのですが、実は熊本に住んでいらっしゃる。

生まれも育ちも熊本で、今も熊本に住んでます。
東京にはイベントや会議で来て、そのときにFacebookで近況報告しているから、そういうイメージがあるかもしれないですね(笑)

ー東京には住まないのですか。

うーん、ドローンを飛ばす場所がないので(笑)
ドローンで勝負しようとすると、飛ばす量って大事じゃないですか。
使ってないのに語るって事はできないので、飛ばせる熊本の方がいいですね。

ーなるほど。何年前くらいからドローンを始めたのですか。

ドローンの存在自体は3年前くらいから知っていて、実際に飛ばし始めたのは1年ほど前ですね。

ー3年前にドローンを知っていたというのは、情報に敏感なんですね。

高城剛さんのメルマガをずっと読んでいるんですけど、「ドローン」というワードがちょくちょく出てきたので。

ーそこからドローンメディア「Dration」を立ち上げた経緯はどのようなものだったのですか。

ぼくはもともとガジェットが大好きで。特にアップル製品はその歴史を話せるほどオタクなんですよ(笑)

大学出てから10回以上転職してますが、ドローンに出会う直前に働いていたのがソフトバンクショップなんですよ。
そこで「iPhoneマスター」としてスタッフにアップル製品について教えるということをしていて、3年くらい続けました。

ーそれからソフトバンクショップを辞めて、フリーでメディアを立ち上げたということですね。

そうです。
もともとアップル製品に関するブログも書いていて、Drationはそのドローン版みたいな位置付けですね。

当時はほとんどが海外発信の情報だから、日本語でドローンの情報はほぼなくて誰も知らない。
だから自分のドローン体験記を書けば読んでくれるひとは多いんじゃないかと思って。

ドローンで2次元と3次元を繋ぐ

ー世間では「ドローン」はまだ悪者のイメージがありそうですが、メディアや他の活動をやっていてどのような感触ですか。

まだ世間一般では悪いイメージはあるかもしれないですけど、少なくともぼくが実際セミナーなどでお会いする40代以上の方々はそうではないんですよ。

その世代の方々って子供の頃ラジコンで遊んでいた世代なので、ドローンの危険性を知っているんですよ。知識があるから「怖いもの」とか「悪者」っていうイメージは持ってないんですよ。

むしろドローンの可能性に興味を持っているひとが多い。

ーなるほど。たしかにハードウェアで遊ぶことに慣れている世代ですね。

そうなんです。3次元に慣れている。

逆にぼくもそうですけど30代、20代ってハードに触れた経験って少ないじゃないですか。
どちらかというと、ファミコンとかソフトで遊んでいましたよね。

ー2次元の世界ですよね。

そうなんですよ。
だから「Dration」では、建設とか農業とか3次元のリアルな現場に詳しい上の世代と、2次元のソフトウェアなどに詳しいを知っている若い世代をつなげるということを目標の1つにしているんですよ。

今はまだ2次元の世界と3次元の世界がうまく繋がってないと感じています。

ードローンが2次元と3次元を繋ぐということですね。

そうです。
ドローンは、近代技術の終着点のような気がします。

ドローンは3次元上どこでも動くことが可能だし、データなどの2次元世界とリアルな3次元世界を橋渡しすることができる。
例えば、建設や農業のリアル現場をドローンがくまなく動いてデータ収集する。そのデータをソフトで解析するだけでなく、実際に現場を知っているひとの知恵や経験と照らし合わせて最適解を見つけるといった感じに。

ドローンの先は「どこでもドア」や「ワープ」の4次元世界になると思いますね。

ーなるほど。だからドローンは近代技術の終着点だと。ドローンはまだまだ発展段階。これから3次元と2次元空間をつなげる稲田さんの活動が楽しみですね。

後編は、熊本地震によって大きく変わった稲田氏のドローン観と活動についてお伝えする。

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2次元と3次元の橋渡し ダリアンこと稲田悠樹が考えるドローンの未来(前編)

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