「有害金属」の人体への影響と本格的にデトックスする3つの方法

2017.1.18

「あなたのからだの中には金属が溜まっている」、こう言われると不気味に聞こえるが本当の話だ。そして、誰も例外ではない。
健康的なオーガニック食材やスーパーフードを取り入れるなど、健康的な食事に気をつけていてもどうしても摂取を避けられないものがある。それが、「有害金属」だ。人は、米や野菜、魚介類などから、からだの中に摂取してしまっている。
何が有害なのか?

有害金属のデトックス方法

体内に吸収された有害金属は、健康維持に必要な必須ミネラルのはたらきを妨げ、からだにとってストレスを与えることにもなり、ストレスに対抗するためにホルモンが放出される。

この状態が長く続くとホルモンを分泌する臓器、副腎を疲労させてしまう。やがてからだがストレスに対処しきれなくなり、不眠やイライラ、食欲不振など体調不良を招いてしまうのだ。
米や野菜、魚介類は昔から食されているが、実は現代人は、野菜の育て方や食文化の変化を背景に、有害金属の健康リスクが以前よりも高まっている。今回取材した「ら・べるびぃ予防医学研究所」の筒井大海氏はこう指摘する。

「野菜を堆肥で育てていた時代は、肥えた土壌からミネラルの豊富な野菜が採れました。しかし化学肥料が使われるようになり、土壌は枯れ、野菜に含まれるミネラルは半減。食の欧米化による野菜不足もあり、昔と同じ量の野菜を摂ったとしても、現代人はミネラル不足に陥るのです」

有害金属のからだへの蓄積は、特に女性に気をつけてほしい。PMS(月経前症候群)や不妊の一因であるだけでなく、母親の体内に蓄積された有害金属は胎児の脳や血液にも送り込まれてしまい、心身の発育に影響をおよぼすとも言われているからだ。
有害金属とはどのようなもので、何に含まれているのか。その詳細と、蓄積をできるだけ防ぐための生活習慣について筒井氏に話を聞いた。

6つの有害金属

有害金属は、主に以下の6種類。

1.カドミウム:タバコ、大気汚染、土壌
2.水銀:魚介類、破損した水銀体温計、歯の詰め物、ワクチン
3.鉛:鉛を使用した水道管、おしろい(含鉛白粉)
4.ヒ素:魚介類、海草類、井戸水、温泉水
5.ベリリウム:大気汚染
6.アルミニウム:食品添加物、古いアルミ缶や調理器具、ベーキングパウダー、ワクチン

筒井氏いわく、日本人は特に水銀を多く蓄積している傾向にある。

外国人よりも、マグロなど水銀を多く含む大型魚を食べる習慣があるためだ。
中国やインドでは、すべての種類において被験者の有害金属の値が日本よりも高く出た研究結果があるという。原因の特定は難しいが、おそらく工業化による環境汚染の影響が一因とされるため、新興国で暮らす人、もしくは頻繁に訪れる人には気をつけてほしい。

体内の有害金属を排出するために有効なのは、必須ミネラルを多く摂り入れること。それによって代謝を活性化し、細胞分裂を促進し、からだがストレスに対抗する能力を高める。有害金属の排出能力が低下すると、有害金属の蓄積が高まり、必須ミネラルのはたらきが低下。ストレスへの対抗力も弱くなり、悪循環が生まれてしまうのだ。

有害金属の排出力を高める食事のコツ

有害金属の摂取をゼロにするのは非常に困難だ。であれば、排出力を高めることが一番の予防策。筒井氏によれば、排出力を高めるカギはミネラル不足に陥らないこと。そのためにできる食事に関する工夫は、4つある。

1.添加物の多い加工食品を避ける
2.季節の旬のフルーツを積極的に摂取する
3.カット野菜ではなく野菜を丸ごと使って調理する
4.食事の内容をコントロールしきれない外食の回数を減らす

まずは、ミネラルの役割を阻害する添加物の摂取を避けるよう心がけたい。そして、1日に350グラム以上の野菜をバランスよく食べること。特に抗酸化力が高い旬のフルーツは優秀食材だ。食後のデザートに取り入れてみるのもいいだろう。

カット野菜を避けるべき理由は、加工される過程で過剰に洗浄され、水溶性ミネラルがほとんど溶け出してしまっているためだ。野菜を自分で買ってきて家で調理をする際には、茹で汁も活用するか、蒸し野菜や鍋にしてスープごと食するのがオススメだという。

より本格的な3ステップ まずは検査で知ることから

より本格的に有害金属のデトックスに取り組みたい方には、自分の体内における蓄積度合いを知ることから始めてみてほしい。筒井氏は、以下の3ステップを推奨している。

ステップ 1:ミネラル検査で蓄積の度合いを知る
有害金属の体内の蓄積度合いは、「ミネラル検査」で測定することができる。毛髪や爪から過去数カ月間の体内のミネラルバランスを測定し、からだの状態を踏まえ、食事や生活習慣の改善、サプリメントでの栄養補強など食生活の改善を行う。筒井氏のら・べるびぃ予防医学研究所でも提供している。

ステップ 2:腸内環境を整える
ミネラル検査で高値が出た人は、良い場合と悪い場合の2つのパターンが考えられる。
良いパターンとは、日頃から酵素ドリンクなどを意識的に取り入れている人で排出に成功している場合。悪いパターンとは、普段は何も気をつけておらず高値が出た場合で、おそらくその人のからだには有害金属がたっぷりと溜まっているだろう。
排出を促すためには、腸内環境を整えることが大切だ。乳製品アレルギーに気をつけながらビフィズス菌を含むヨーグルトなどの食品を摂ったり、酵素を摂取したりして、腸を健康な状態に保とう。

ステップ 3:デトックス(解毒)で排出
デトックスするためには、水分を多く摂る。普段あまり水分を摂取しない人がいきなり始めると、それがからだにとってのストレスになり逆効果になってしまう。少しずつからだを慣らしていくようにしよう。さらに、有害金属の排出を促す亜鉛や鉄やセレン、カルシウム、マグネシウム、ビタミンC、αリポ酸などを食事やサプリメントで摂取するのもオススメだそうだ。
まずは、普段口にしている食事の内容を「有害金属」という観点からも確認してみては? 健康を増進するために考えられた食事に、実は有害金属が含まれていたとしたらもったいないことである。

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