宇宙に知性が満ち渡り、別の生命体と通信できる-シンギュラリティ-#08

2017.1.19

人間とテクノロジーが融合することで起こりうることを予言したレイ・カーツワイル氏。第7回は、彼の言う「第5段階」がどのような形で起こりうるのかをお伝えした。
今回はその先にある「第6段階」についてお話ししたい。地球が1つの知性となるフェーズが「第5段階」とすれば、いったいその先はなにが起こりうるのか。
常識というフィルターを取っ払って読んでいただきたい。

宇宙の進化、それがレイカーツワイルのいう「第6段階」

齊藤 元章(以下齊藤):レイ・カーツワイル氏は著書で第6段階まで予言していますが、いまの文脈でいうと第6段階はどういう形になると思いますか。

渡辺 健太郎(以下渡辺):人類が1つの意識になったとき、宇宙には似たようなものがいくつかあって、それ同士が繋がるようになる。

齊藤:そうですね。地球が存在する銀河の中にはスーパー・アースと呼ばれる、地球と同じような人類と同レベルの知性をもった生命体が存在してもおかしくない惑星が、数十億個はあると言われています。

普通に考えると、何百光年、何百万光年離れていて、それらの惑星とどうやって通信するんだと思うかもしれないですが、量子通信を使うと光速などは関係なくなるので、瞬間的に通信できるようになる。

でも知生体同士が同じタイミングで存在しているという「同時代性」はどうするのか、という話になるんですが、実は時間も超えられるような話が宇宙物理学的には存在していて、光速を超越した瞬間に、時間ですらもコントロールできることになります

そうすると、今度はアーススケールではなく、地球を一つの神経細胞に見立てたギャラクシースケールのコネクトームができることになります。

ところが困ったことに、というよりも嬉しいことに、宇宙の中には1500億個もの銀河が存在しています。
ここでも再び、1つ1つのギャラクシースケールのコネクトームを1つの神経細胞と見立てることで、1500億個の神経細胞によるユニバーススケールのコネクトームができるわけです。
恐らくこれが第6段階で、宇宙全体に知性が満ち渡った状態になります。

渡辺:その後はどうなるんでしょうか。

齊藤:カーツワイル氏は、実は第6段階の後どうなるかということもコメントされていて、そのユニバーススケールのコネクトームが、更に新しい宇宙をつくりだすでしょうと仰っています。

実際、並行宇宙や異次元宇宙という話はあって、今度は1つの宇宙が神経細胞になって別の宇宙とコネクトームをつくっていくので、スーパーユニバーススケールのレベルになります。

これで私が言いたいのは、進化というのはたぶんそこまで行かないといけないものであり幸いなことに、我々はそこにいくまでの技術レベルに間もなく到達しようとしている、ということなんです。
であれば、それは何としても見届けたいですし、それを見ないと死ねないと思いませんか?

渡辺:そうですね。

齊藤:そう考えると、目先の職が半分失われて困るといった議論などは、どうでもいい話になってきてしまいます。

渡辺:どうでもいいですね(笑)
仕事ってなんだっけってなりますよね。

齊藤:仕事がどうとか、お金がどうとか、それから人工知能脅威論といった話ではなくなってしまいます。

渡辺:6段階になると宇宙そのものが進化していくことになる。

齊藤:そうですね。

脳がコンピューターと繋がることで全人類によるネットワークが構築され、地球に1つの知性が誕生する「第5段階」。
その先には、ギャラクシーレベル、ユニバースレベルで知性が誕生する「第6段階」があるという。
途方もない話で、信じられないというひとも多いかもしれないが、我々がこのことを実現する技術レベルに達しようとしていることが分かると、考え方が大きく変わるかもしれない。
次回は、人工知能とエクサスケール・スパコンのタッグがテクノロジーの進化速度を爆発的に加速する可能性についてお伝えする。

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宇宙に知性が満ち渡り、地球と似た生命体と通信できるようになる-シンギュラリティ-#08

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