地球問題に挑戦できる人工知能-シンギュラリティ-#03

2017.1.19

エクサの登場、そして人工知能の進化でそれほど遠くない未来に労働から開放される人類。
第2回では、このことを見据え、我々はなにを準備すべきなのかを議論するタイミングに差し掛かっていることをお伝えした。

今回は、人工知能の進化で可能となる地球、そして宇宙規模の問題解決の可能性について語る。

議論すべきタイミング、そして大きなタイミングがやってくる

齊藤 元章(以下:齊藤):個人レベルでもそうですし、国レベルでも議論し始めないといけません。たとえば少子化対策とか移民問題を議論してますけど、これはほとんど意味をなさなくなる。

渡辺 健太郎(以下:渡辺):そうですよね。

齊藤:前提が大きく変わってしまいますから。労働が半分なくなりますというときに、外国人労動者を入れてなんとかというのは意味がわからない話です。

渡辺:ナンセンスですよね(笑)

齊藤:すべての前提条件が変わるという認識を持たなくてはいけない。それまで我々が当たり前だと思っていたこと、常識だと思っていたことを全部リセットしなくてはいけない。

ただこれは大きなチャンスでもあって、人間って25万年の歴史を積みかねてきていますが、21世紀にもなってまだ戦争やテロ、収奪を行ったり、世界中で奴隷のような生活をしているひとたちが何百万人といるわけですよね。格差も広がる一方です。ある意味どうしようもないところがあると思って、それで諦めてしまっている。

これをグレートリセットして、まっさらなところから理想の社会を作ろうと思えば作れるチャンスでもあるのです。だから、どういう世界を作るのか、どういう方向に向かっていくのかということを真剣に議論していくべきなんです。

渡辺:これは多くのひとがそうなるんだと本当に思わないと議論が進まないですね。

齊藤:その通りですね。

人類にとっての本当の脅威は

齊藤:かたや人工知能が力を持ってきて人間のやることがなくなると心配しているのですが、その前に心配しないといけないことが実はゴロゴロ転がっています。

それは、自然環境からの脅威、宇宙空間からの脅威です。
これはかなり切迫したものになっていて、これまで25万年かけて進化してきた人類が、ある日突然一瞬にしてすべてを失う可能性がある。

こうなるとゼロから、それこそ単細胞生物からやり直さないといけない可能性もあります。
大地震や地球温暖化含めて、我々は多くの脅威を見て見ぬふりをしてしまっているんです。

たしかに問題にして、議論しつくしても、でも太陽フレアはどうやっても防ぎようがない、と終わってしまっていたところを、人工知能やエクサフロップスレベルのスパコンを使うと、そういう問題にも解決策がでてくるので、73億人の全人類が結集して本気で解決にあたらないといけないタイミングも近づいてきていると考えます。
私からすると、やることが無くなると心配する前に、喫緊の課題であるそちらをもっとちゃんと心配しましょうと思ってしまいます。

渡辺:たしかに、去年くらいまでに僕自身も読んだ未来予測の本、ほとんど同じようなタイミングで、同じエリアの海面が上昇して、たとえば北欧のようなところが住みやすい場所になって、南ヨーロッパはアフリカ化すると書いてあってそれはどうすることもできないという着地だったのが、初めてなんとかできるのではという打ち手が生まれたのはすごいことだなと。
数年前とくらべて、可能性がでてきた。

齊藤:そうですね。まだまだこれから解決策は沢山出てきますよ。

貧困、戦争、温暖化といった地球規模の課題も人類、人工知能、そしてスパコンがタッグを組めば解決できる可能性が見えてきた。
しかし、我々は宇宙からの脅威にもさらされており、人類が一瞬にして消滅することも起こりうるのだ。
次回は、人工知能は宇宙規模の課題にどう立ち向かうのかについて。

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貧困、戦争、地球規模の課題に挑戦できる人工知能-シンギュラリティ-#03

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