Parrot新型ドローン「Bebop 2」が女性市場を開拓できる3つの理由

2017.1.19

2016年3月1日、品川プリンスホテルで仏ドローンメーカーParrotが新製品発表会を行った。今回目玉となったのは主力製品「Bebop Drone」の最新モデル「Bebop Drone 2(以下、Bebop 2)」だ。重量わずか0.5キログラムのホビー用ドローンで、最長25分の連続飛行できる。
発表会見ではアジア太平洋地域担当バイスプレジデント、クリス・ロバート氏がスポークパーソンとして登壇。前作のBebop Droneとの比較や改良点に言及し、新作の性能をアピールした。後述するその性能がもたらす体験は、未開拓の「女性市場」にアプローチできるものと言えるものだった。

Parrot社は1994年にフランスで設立。レジャー用ドローンのパイオニアとして全世界にファンを持つ。同社の2015年度のドローン出荷台数は100万台を突破し、全世界での事業規模は3億2600万ユーロに達した。数あるドローンメーカーの中でも特に注目されている企業だ。

軽量化・連続飛行25分を実現 「誰でも飛ばせるドローン」

Parrot社は「誰でも飛ばせるドローン」をコンセプトに掲げており、操作上の難しさを極力抑えつつ、商品の軽量化に挑戦し続けている。新作のBebop 2は、重量、推進力、堅牢性といった3つの面でこのコンセプトを体現しているといってもよい。
余計なものを一切削ぎ落とし重量わずか500グラムへの軽量化を実現。バッテリーのサイズは縦15インチ、プロペラは6インチと全体的にシンプルでコンパクトな作りになっている。アクロバット飛行や俊敏な動作にも対応できるためレースでの活躍も期待できる。
ロバート氏は、Bebop 2について「バッテリーの性能を最大限引き出すような設計を念頭に置いた」と語り、大きな改良点として連続飛行時間を11分から25分へ引き上げたことを強調した。

「Bebop 2はユーザーからのフィードバックをもとにすべてを再設計・改良した」と機能性の向上をアピールするクリス・ロバート氏「Bebop 2はユーザーからのフィードバックをもとにすべてを再設計・改良した」と機能性の向上をアピールするクリス・ロバート氏

時速60キロメートルでも安定の推進力

飛行時間だけでなく、推進力についても大きな改良がみられた。4つのブラシレス・アウトランナー・エンジンが3枚羽プロペラを駆動することで、高速フライト時でも高い安定性を保つことを実現。水平方向では時速60キロメートル、垂直方向では時速21キロメートルという俊敏性を備えつつ、安定した操縦を可能にする。
あらゆる悪天候下でも安定した飛行を実現するために自社で風洞実験を繰り返し研究を重ねた結果、最大風速63キロメートルの向かい風のなかでも安定飛行が可能な機体が誕生した。また、ガラスファイバーで強化されたPA12シャーシと耐久衝撃性の高い脚部により機体自体の堅牢性も向上した。

Bebop 2のカラーはホワイトとレッドの2色Bebop 2のカラーはホワイトとレッドの2色

安定性と操作の簡易性が格段に向上 慶應ドローンチームも実感

ロバート氏による製品発表終了後、会場内にはBebop 2のデモ体験会が実施された。来場者のなかにはWorld Drone Prix in Dubai 日本選考会に出場し、ドバイ大会進出が決まった慶應大学ドローンスポーツチーム「KART」のメンバーの姿もあり、Bebop 2を操縦した感想を尋ねた。
KARTの広報担当、舛田桃香さんはBebop 2の飛行時間に注目。「前作のBebop Droneと比較して飛行時間が2倍以上延びたのは驚きました。全体の直径も大きくなりましたが、この大きさなら湖や登山などのアウトドアにも持ち運びやすいので許容範囲内ですね」。

Skycontrollerを持ってBebop 2を飛ばす枡田桃香さんSkycontrollerを持ってBebop 2を飛ばす舛田桃香さん

同じくKARTの広報である遠藤澄絵さんはBebop 2をDJI社の「Phamtom」と比較し、重量が軽く持ち運びやすいことに注目。ドローンレースなどへの活躍を期待した。

「Bebop 2はレースシーンでも活躍するのではないかなと思いました。理由としては、Goproを付ける必要がないこと、高い俊敏性です。現状のレースドローン(ミニドローンなど)と比較して操縦も簡単なのでレースに参加したことがない人でもBebop 2を持っていたら参加できると思います」。

Bebop2を手にして率直な感想を語る遠藤澄江さん(写真左)と枡田桃香さん(写真右)Bebop2を手にして率直な感想を語る遠藤澄絵さん(写真左)と舛田桃香さん(写真右)

周辺機器の改良にさらなる期待

筆者が実際に手にとって感じたBebop 2の特徴は、やはりそのコンパクトさと簡単かつ安定した操縦性だ。レジャー用ドローンとして、レースをはじめとしたあらゆるシーンで活躍することは間違いないだろう。
しかし、周辺機器については改良を望みたい。Bebop 2の専用コントローラーである「Skycontroller」は男性の手にあわせて作られているためか、女性の小さい手だと届きにくい感触を受けた。具体的にグリップ部分から十字キーまでの間隔が開いているため、操作するときに指が届きにくいといったことが挙げられる。また、重量についてもタブレットをあわせると2キログラムと女性にとってはやや重い。
25分の連続飛行を実現し、操縦性も簡単であることからParrot社のBebop 2は女性にとって障壁が高くないドローンである。国内の女性たちへドローン普及を後押しするためにも、今後は本体のみならず、周辺機器の軽量化や女性向けデザインの開発などを期待したい。
ただ、スマホやタブレットでも操縦できるので、持ち運びをコンパクトにできるのはうれしいポイントだ。
価格はBebop Drone 2が6万7500円(税別)、Skycontroller同梱セットが10万2500円(税別)。

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