コロプラ副社長・千葉功太郎、多忙でもドローン操縦を短期間で上達させるコツ

2017.1.19

千葉功太郎さんがドローンに初めて触れたのはほんの半年前だが、彼の空撮の腕前はすでにプロレベル。どのような経緯でドローンにハマったのか、そして忙しいなかでもドローン操縦を短期間で上達させるコツを聞いた。

安いドローンで徹底的に練習、高級機種はその後

ー日本のドローン界隈で、千葉さんといえばドローン空撮というくらい、ドロニストとして浸透していますね。迫力の空撮映像を撮られていると聞いていますが、ぜひその作品を見せていただいてもよいですか。


千葉さんが空撮を担当した大分県姫島の映像(編集:株式会社ORSO) 本記事での公開が初となる

富士山を背景に江ノ島の花火と夜景を空撮 めったに見ることのできない絶景だ富士山を背景に江ノ島の花火と夜景を空撮 めったに見ることのできない絶景だ

大分県姫島の夕日を空撮 ゴールデンアワーを狙った写真家らしい1枚大分県姫島の夕日を空撮 ゴールデンアワーを狙った写真家らしい1枚

自宅前の海で空撮 動くヨットをうまくフレーミングしている自宅前の海で空撮 動くヨットをうまくフレーミングしている

ー被写体を撮るアングルや構図などがしっかりしていて、なかなかすぐにはこのレベルの映像は撮れないですね。ドローン歴はかなり長いのでしょうか。

いえ、私がドローンを初めて触ったのは今年(2015年)の4月なので、ドローン歴はまだ半年くらいです。ラジコン経験もないので、本当にゼロからのスタートでした。
私が幸運だったのが、ドローンを始めて早い段階からドローンのプロから的確なアドバイスをもらって練習できたことです。

ーどのようなアドバイスをもらったのですか?

そのドローンのプロというのが、昔から付き合いのあるORSOという会社の社長、坂本義親さんで、彼からまず安いドローンで徹底的に練習することを勧められました。DJI社の「Phantom」など高級機種はその後からと。
実は、安いドローンの方が操縦が難しいんです。高級機種には、GPSやしっかりしたフライトコントローラーが搭載されていて、練習しなくてもある程度の操縦はできます。ただ、GPSを失ったときに、基本的な操縦方法を知らないとパニックになって墜落させてしまうんです。
だから、GPSを積んでいない安い機種で徹底的に練習し、それを自由自在に飛ばせるようになることが重要と教わりました。
最初の2ヶ月は、安い機種のみで練習して、3ヶ月目にパロット社の「Bebop」、4ヶ月目に「Phantom」、5ヶ月目に「Inspire1」と、徐々にグレードアップしてきました。

ー1部上場企業の副社長という立場上かなり多忙かと思いますが、練習はいつ行っているのですか。

小型のドローンをいつも持ち歩いていて、時間を見つけては部屋などで飛ばしています。

Parrot社の小型ドローンなどを常に持ち歩き、時間を見つけてはストイックに練習しているParrot社の小型ドローンなどを常に持ち歩き、時間を見つけてはストイックに練習している

また、家の前が海なので、ヨットやサーファーなどを動く被写体を撮影する練習ができるんです。家の前の海岸では毎週末可能な限り飛ばしています。
シンプルですが、ドローン操縦上達のカギは「練習量」だと思います。

ーなるほど、かなりストイックに練習されているんですね。千葉さんが短期間で上達した理由が分かりました。これほどドローンに没頭する理由はどこにあるのでしょうか。

以前から自動車レースと写真が好きなのですが、ドローンは自動車レースの刺激と写真のクリエイティビティーを同時に体験することができます。これがドローンにハマった理由なのだと思います。

ドローンの操縦技術を磨くためにドローンレースにも参加を決意

ー今後、空撮のほかにもドローンを使った活動は考えておられるのでしょうか。

ドローンの操縦技術をさらに向上させるために、ドローンレースに参加する計画です。すでにレース用ドローンの仕様も決まり、すぐに組み上げていく段階に入ります。

ー(レース用ドローンの仕様を見て)世界のトップドローンレーサーたちと同じような仕様ですね。かなりのスピードが出ると思います。

仕様書から千葉さんのレース用ドローンはこのようなイメージになる仕様書から千葉さんのレース用ドローンはこのようなイメージになる

ドローンレースをやっている知人に仕様書を作ってもらいましたが、「千葉さんだったら、最初からこの仕様でも大丈夫でしょう」と。
現在世界中でドローンレースが盛んに実施されるようになってきていますよね。今後はドローンレースの日本代表チームを結成して、国際大会に挑戦するなどしたいですね。

ーそれはおもしろくなりそうですね。世界にはすごい技術を持ったドローンレーサーがたくさんいますが、そこを目指すことでドローンの操縦技術は大きく向上しそうです。あとは、日本で優秀なドローンパイロットを育成する仕組みを作ることが重要になってきますね。

そうですね。若い世代の優秀なドローン人材を育成することは大きな課題ですね。

慶應SFCをドローン人材育成のハブに

実はいま、私の母校である慶應義塾大学SFCで秋学期の「未来創造塾入門」という授業のなかで「ドローンを活用したビジネス創造」というグループワークを受け持っていて、授業の成果として来年1月をメドにキャンパス内でのドローンレースを計画しています。
慶應SFC・藤沢市はロボット特区ということもあり、ドローンに関する取り組みにもかなりオープンで、レースの提案もすんなりと通りつつあります。
ドローンが認知され普及するには、まずホビーレベルで多くのひとが使える環境を整えることが重要だと思います。SFCでレースを実施することで、ドローンを知り、実際に操縦する学生が増えることにつながります。
こうした環境を整え、毎年レースができるようになれば、ノウハウが蓄積され、さらに若い世代に伝えられるようになります。SFCがドローンパイロットの養成機関としても機能するようになり、「ドローン先進キャンパス」として国内外に発信できるようになればうれしいですね。そして来年には国内でも複数立ち上がってくる「ドローンベンチャー企業」たちにも、投資や経営面などで支援できればと思ってます。

ー自分の腕を磨くと同時に、知識や技術を若い世代に伝えるというのは確かに重要ですね。

今後は空撮だけでなく、レースや若手育成にも注力される千葉さんの取り組みに注目したい。

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