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知らないと怖い食品の話〜その食品を食べるか食べないかはあなた次第〜

テレビ、雑誌、インターネット、さまざまなメディアから入ってくる健康情報。書店の健康関連の書籍の陳列棚に、肉が長生きのコツと謳うタイトルと並び、肉を食べるなと真逆なタイトルがあったり、一日一食が健康によいと推奨する人もいれば、一日三食を推奨する人もいる。どれが正しいのか戸惑う人も多いことだろう。

そこで重要なのは、その情報が正しいか誤りかではなく、自分がその情報をきちんと調べ、その情報に共感できるか、信じられるか、そのうえで自分の食生活に取り入れるかどうか判断することではないだろうか。

健康法をいろいろ取り入れるのもいいが、一番重要な毎日自分が口にしている食材について知ることからはじめてみてはどうだろうか。今回取り上げるのは、普段何気なく口にしている食材に潜む危険性について書きたい。

輸入牛肉に使われているホルモン剤の危険性

アメリカでは、屠殺の100日前や飼料場に入れる前に、合成ホルモンを牛の耳の皮膚下に注入することが知られている。この成長ホルモン剤を投与することで、短期間で牛の成長を促し、肉付きをよくすることで、低コストで利益がアップするからだ。ちなみに日本やEUでは、この合成ホルモン剤の使用は禁止されている。国産牛肉と比較すると、米国産牛肉には600倍の高濃度のホルモン剤が残留している。

このホルモン剤が人々の体にどういった影響を与えるかというと、2009年に開催された日本癌治療学会学術集会で半田康医師らの研究「牛肉中のエストロゲン濃度とホルモン依存性がん発生増加の関連」によると、米国産牛肉を継続して摂取するとホルモン性依存の乳がんや前立腺がんの危険性が5倍高まるそうだ。

このように、畜産・食肉販売の現場や医学界でも、牛肉への成長ホルモン剤使用は問題視されている。EUなどの先進国がホルモン剤の残留している牛肉の輸入を禁止しているにも関わらず、なぜか日本では禁止されず、安価ということもあり、食卓に成長ホルモン剤を投与された米国産牛肉が並び、大量消費されているのが現実である。

トランス脂肪酸の恐怖とその見つけ方

最近よく耳にするようになったトランス脂肪酸。トランス脂肪酸が体によくないということは知っている人は多いと思う。各国でトランス脂肪酸が規制対象となっているように、トランス脂肪酸は海外で最も危険視されている脂肪酸で、先進国でトランス脂肪酸の表示義務がないのは日本だけだ。

トランス脂肪酸は、植物性の油を加熱し水分を蒸発させ脂肪酸を凝固させ、水素分子を加えたときに化学反応を起こす過程で大量に発生する。なぜこのような加工をするかというと、保存面で長持ちするからという点と、生乳よりも植物油の方が安価だからだ。そんなトランス脂肪酸が含まれる代表格といえば、マーガリンやショートニング。これらの変化した構造はプラスチックと非常に似ておりプラスチックを食べることと大差はなく、食べるプラスチックなどと呼ばれたりもしている。

このトランス脂肪酸を摂取すると、細胞膜の形成を阻害し、免疫異常をきたしやく、また活性酸素が大量に発生することがわかっている。摂り続けることにより、がんや心疾患、動脈硬化などさまざまな病気の原因となることもわかっている。

トランス脂肪酸の表示義務がない日本で、トランス脂肪酸をみつけるには、ラベルに書かれている水素化油脂、もしくは植物性油脂を探すのがポイント。サラダオイルなどは菜種油やコーン油などを混ぜ合わせて抽出加熱処理をして作られる過程で、油の分子構造がトランス脂肪酸に変化しているので注意。調理するとき、どんな油を選択するかも重要だ。

普段、ついつい安価な食品を買いがちな人も、調味料だけは良質なものにすることをおすすめしたい。

今回、ホルモン剤が投与された輸入牛肉とトランス脂肪酸の2つを取り上げたが、現状を知ったうえで、何を選択するかを自分次第だ。普段意識しないで口にしていた食材がどこからやってきたものか、どんな風に育てられたものか、そういったことを知りたいと思うきっかけになれば嬉しい。

参考図書:内海 聡(2013)『医者いらずの食』 キラジェンヌ

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