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最新の食物アレルギー克服のための「経口免疫療法」

子どもの食物アレルギーは疑うところから、実際に診断されるに至るまでの経緯は人それぞれである。

母乳をしている時点で疑いを持った人、離乳食が始める前に血液検査の結果で知った人もいれば、離乳食で実際に食べて症状が出た人もいる。ちなみに私の息子は、3ヶ月頃に母乳をしている時点で私が食べた卵へのアレルギー反応の疑いがあり、離乳食を始めたころには小麦でアナフィラキシーを起こした。さらに、血液検査でも高い数値で食物アレルギーと診断された。

でも、ここで注意してほしい大事なことが一つある。

血液検査の結果がすべてとは限らない

「血液検査で数値が高くても食物アレルギーとは限らない。」
これは息子の主治医にも何度も言われたこと。

血液検査で数値が高くても、実際に食べたら症状がでないことがあるのだ。食物アレルギーは実際に食べて症状が出た場合、診断は確定となる。

血液検査だけで食物アレルギーと判断してしまい、食べられる食品を過剰に除去してしまうことは、食べることの楽しみや食べる食品の幅を狭めてしまい、栄養の偏りにも影響を及ぼしかねない。

食物アレルギーかもしれないと疑いが出た場合は、まずは専門医への相談が必要である。

同じ大豆なのに、豆腐は食べらない!でも、醤油は大丈夫?

-大豆アレルギーでも、お醤油はアレルギー反応でないがお豆腐はアレルギー反応がでる
-乳アレルギーでも、ヨーグルトは反応でないが、牛乳はアレルギー反応がでる
など、同じアレルゲンの中でも、人によって食べられるものある。もしくは、段階を経て、徐々に食べられるようになる食品が増えてくることもある。

そこで、「食物経口負荷テスト」(実際にアレルゲンとしての疑わしい食品を食べ症状がでるか確認するテスト)が行われる。これは、アレルゲンの特定だけでなく、特定されたアレルゲンの中でも何が食べられて何が食べられないのか、などの摂取可能な食品の特定も行うことができるのだ。

ただし、人によってはアレルギー反応が強くでる可能性や、高数値によりテストが行えない場合もあるので、病院にて主治医の管理の下で行うことが大切である。

食物アレルギーは、毎日少しずつで改善できる?

一般的には、食物アレルギーと診断された場合、症状を起こさないようにアレルゲンを食べないように食物除去する。

しかし、ここ最近は「経口免疫療法」という新しい治療法をよく耳にする。専門の医師の管理のもとアレルゲンとなる食品を毎日少しずつ摂取していくという治療法だ。

事前に誘発される量を確認の上、基準とし、段階的に食べる量を増やし、アレルゲンに対する耐性の獲得を目指す取り組みである。ただし、摂取量を間違えるとアナフィラキシー症状を起こすなどの大きなリスクもあるため、安易に自身の判断で行うことは危険である。

実際に経口免疫療法を行っている病院を探し、食物経口負荷テストなどを実施の上、経口免疫療法の実施に適しているかなど、専門の医師に必ず判断が必要となる。アレルギー反応がでる可能性があるので、容易にできる治療法ではなく、研究段階にある治療法ではあるが改善された報告もあるため、まずは主治医への相談がおすすめだ。

先週、2歳半になったので息子の経口免疫療法について主治医に相談したところ、少量でも大きなアレルギー反応が出ているため、今はまだ実施はできないと言われた。ひとまず、9月頃に血液検査をしてみてから、今後について相談という流れ。

経口免疫療法はやってみたいけど、子供の負荷やリスクを考えると怖いなぁという気持ちが、親の本音である。実施できるようになった時には、改めてこちらでも皆さんにもご報告をしたい。それまでは、引き続き、完全除去生活!

「食物経口負荷テスト」で大切なのは、信頼のおける主治医探し

食物経口負荷テストの診察ができる病院は限られているため、主治医と相談の下、専門の病院・医師を紹介してもらうことも大切。

私の場合は、かかりつけの小児科で血液検査はできるが、それ以上はできませんと言われた。もちろん大学病院などへの紹介状を書いてくれるのだが、問い合わせた病院は予約が4ヶ月待ちだったり、家からの距離が遠かったり断念した。

そんな中、家から比較的近くに有名なアレルギー専門開業医の病院を見つけた。今ではすっかりお世話になっており、主治医の先生と負荷テストのタイミングや方法など相談の上、治療法を決めている。

食物アレルギーは生活に制限が設けられる上、症状によっては命の危険も出てくる。
親子ともに本当に大変…だからこそ、信頼のおける主治医を見つけ、食物アレルギーと向き合い、前向きに治療ができる環境を整えることはとても大事なのである。

息子と私の食物アレルギーとの付き合い方

産後初めて私が泣いたのが、アレルギーの病院探ししている時だった。

息子がアナフィラキシーを起こし、気丈に立ち振る舞っていたものの、息子を守れるのか、どこに頼ればいいのか、など「不安」が一気に込み上げてきたのだ。泣きながらもアレルギーで泣くのは今日で最後にしようと誓い、前だけを向いて今日を迎えている。

誤飲誤食の危険性を考えると、毎日、朝から晩まで緊張感の中で過ごしており、毎晩息子の寝顔をみては、今日も何事もなく一日を終えたことに感謝している。最初の頃の不安はもう消えたけど、その不安を掻き消すために、できることを考えて実践をしてきた。

アレルゲンを家に極力持ち込まない生活にした。家にあった小麦粉は捨て、食卓には家族みんなが同じものを食べられるようにアレルゲンを含まない食事作り。外出先でも息子のご飯は、毎食分・おやつは基本的に手作りで用意。

小麦も大豆も使えないので、米粉の勉強をして資格も修得した。今では、家でご飯を食べる分には、不自由ない生活になってきた。

むしろ、息子のアレルギーなければ、ここまで自炊できなかったかもしれない。食べることの大切さを考えなかっただろう。添加物や農薬なども極力摂取せずに努められている。もう、良いことづくし。学ぶことの多さに改めて気付き、感謝している。

これからは、少しでも多くの人に食の大切さを、アレルギーで困っている人との情報共有を、アレルギーがあっても美味しく食べられるレシピ開発を頑張っていきたい。

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