エナジードリンクの「持続効果」は何分間? 検証の結果は・・・

2017.1.18

ランチを食べて眠くなってきた。今夜は残業になりそうだぞ・・・。そんなときにエナジードリンクを飲むという読者はいるだろう。
しかし、エナジードリンクは本当に私たちのエナジーをチャージしてくれるのだろうか。筆者も以前は飲んでいたが、飲んでしばらくすると、なぜか1時間も経たないうちに眠くなってしまって以来止めてしまった。そこで、デジタルヘルスケアサービスを提供する「ライフロボ株式会社」の協力を得て、実際にエナジードリンクを検証したいと思う。検証するのは、エナジードリンクを飲んだ後の「血糖値」の変化である。

なぜ「血糖値」なのか?

「血糖値」とは、私たちの血液にふくまれるブドウ糖(グルコース)の濃度のこと。主に食事した後上昇し、その後次第に下がっていくのだが、これが私たちの健康やパフォーマンスを左右している。
血糖値は、私たちの脳の活発度合いと関係している。脳のエネルギー源であるブドウ糖を摂取すると血糖値は上昇し、脳は次第に活性化するのである。
しかし、血糖値の「急上昇」には気をつけなければならない。急上昇した反動で、血糖値が「急低下」すると、眠気を感じたり、集中力が落ちたり、ときにはイライラしやすくなるなどの症状が出てしまうからだ。
つまり、血糖値をゆるやかに上昇させ、ゆるやかに低下させることが、健康やパフォーマンスを促進する上では大切なのである。

では、エナジードリンクは、私たちの血糖値をどう変化させるのだろうか。今回は、代表的なエナジードリンクを3つピックアップし検証した。

血糖値は乱高下、30分後には急低下

ライフロボ社の男性社員3名、女性社員2名に、2時間何も口にしなかったあと、3商品を飲んでもらい、その後2時間の血糖値を計測した。下のグラフがその平均の結果である。

エナジードリンクの「持続効果」は何分間? 検証の結果は・・・*ドリンクA(250ml / 糖質15g)、ドリンクB(355ml / 糖質15g)、ドリンクC(250ml / 糖質26g)で検証(結果には個人差があります)

3商品とも、多くの場合、30分後までは血糖値が上昇しているのがわかる。脳に充分な量のブドウ糖が供給され、活性化していることになる。
しかし、45分後からはおおむね血糖値が急激に下がっている。おそらくこのとき被験者のからだには、気だるさを感じたり眠くなったりという症状があらわれているはずだ。実際に被験者からは、

「短時間に一気飲みすると気分が悪くなる(29歳・男性)」

「普段飲み慣れていないせいか、飲んだ後、鈍い腹痛が続く(24歳・女性)」

といった声が聞かれた。
通常はインスリンと呼ばれるホルモンが分泌され、糖質が脂肪に変換され貯蔵されるため、上昇した血糖値が元の数値に戻っていく。しかし、急上昇してしまうとからだは異常事態と判断し、インスリンを過剰に分泌してしまう。それが、血糖値の急低下を招く。
ようやく血糖値が落ち着きを見せたのは、どの商品もおおむね飲んでから1時間30分が経った頃だった。

正しいエナジードリンクの飲み方は?

この結果を踏まえると、エナジードリンクが私たちのパフォーマンスを持続させてくれるとは言いがたい。そのため、飲み方に気をつけた方がよさそうだ。

・30分以内のラストスパートでエナジーチャージしたいときに飲む

・30分後に気だるさや眠気がおそってくるのは避けられない

・飲んでから30分〜1時間30分は大事な予定を入れないのがおすすめ

ちなみに、被験者のなかには飲んだ後に体調を崩した人もいた。
原因を特定することはできないが、3つのドリンクのうち1つだけ突出してカフェインが多く含まれていることからかもしれない。カフェインは覚醒作用があるため、摂取することで集中力が高まる人もいる一方で、からだに合わない人もいる。
こうした血糖値以外の要素も踏まえながら、飲む前と飲んだ後の自分の体調を比べ、うまく生活に取り入れてほしい。

取材・執筆 :

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