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FPVドローンレースの練習に最適!ドローンシミュレーターの使い方

2016年3月にドバイで史上最大となる賞金総額100万ドル(1億2000万円)のドローンレースが実施されるという噂が国内外のドローン界隈で話題になっている。また同年10月にはハワイでドローンレースの世界大会が開催されることにもなっている。このように2016年は世界で大規模ドローンレースが目白押しだ。

ドローンレースは日常では味わうことのできないスリルを体感できるので、一度始めると病みつきになってしまうのだが、レース用ドローンを自作する必要があり最初のハードルがまだまだ高いように思える。レース用ドローンを自作し、コントローラーやモニターをそろえると合計10万円は超えてしまうので、費用的なハードルも高い。

Image titleレース用ドローン、コントローラー、モニターを揃えるのはハードルが高い

そこで、今回はレース用ドローンを自作することなくドローンレースを低コストで体験する方法を紹介したい。これは誰でも家にいながらできる方法なので、ぜひ試してほしい。ドローンレースの醍醐味を体感できるはず。

その方法とは、パソコン上のシミュレーターでドローンを操縦することだ。筆者が「ドローン・シミュレーター」を使い始めたのはつい最近だが、普段本物のレース用ドローンを飛ばしているときとほとんど同じ感覚で操縦でき、シミュレーターで得たスキルはリアルの場でドローンを飛ばすときにも遜色なく使えることに驚いている。

航空会社がジャンボジェット機の操縦訓練をシミュレーターで行っていることからも、シミュレーターを使ったトレーニングの有効性は高いと考えられる。

準備するものは、パソコン、USB接続ゲーム用コントローラーのみ。

コントローラーは左右のジョイスティックがあるものを選んでほしい。筆者が使っているのは、ELECOMのもの(JC-U3312Sシリーズ、約3000円)。ヨドバシカメラ秋葉原店で購入した。

この製品はWindows向けでMacで動作するという記載はなかったが、筆者のMac上では問題なく機能している。

Image titleMacでも問題なく動くELECOMのゲーム用コントローラー

今回紹介したいドローンシミュレーターは「FPV Freerider」だ。以下、FPV Freeriderのインストールやコントローラーの設定など詳細を説明していく。

FPV Freeriderの概要と遊び方

FPV Freeriderは無料版から始められるので、財布にやさしいFPVドローンレース用のシミュレーターだ。

Facebookでは、FPV Freeriderのコミュニティが立ち上がっており、世界中のひとたちとタイムを競うことができる。有料版もあるが、それでも4.99ドルと手頃な価格でうれしい。

無料版と有料版の大きな違いは、コントローラーの細かい設定の可否だ。有料版では細かい設定が可能だ。ただ、無料版でも十分ドローンレースを体感できる。

ステップ1:FPV Freeriderのページからダウンロード

以下のFPV Freeriderのページから、無料版をダウンロードして、パソコンにインストールする。

Image titleFPV Freeriderのサイト Download demoから無料版をダウンロードできる

ステップ2:コントローラー・モードの選択

インストールが終わったらコントローラーをパソコンに接続し、FPV Freeriderを開き、コントローラーのモードを選択する。Touchscreen、Keyboard、USB Controllerの3つからUSB Controllerを選ぶ。

Image title画面右側のInput項目で「USB Controller」を選択

タッチスクリーンはスマホ用だが、細かい調整ができないので操縦は非常に難しい。キーボードでの操縦は問題外だ。

ステップ3:コントローラーの調整

次にコントローラーのキャリブレーション(調整)だが、画面の指示通りスティックを動かしてインプットを調整する。指示通りに調整を行うとMode2で操縦できるようになる。日本ではMode2で飛ばすひとがほとんどのはずなので、指示通りで問題ないはずだ。Mode2とは左スティックの上下がドローンの上昇・下降(Throttle)、左右が水平方向の左回転・右回転(Yaw)、右スティックの上下が前進・後退(Pitch)、左右が左移動・右移動(Roll)に対応する操縦モードのことだ。

※JC-U3312Sシリーズの場合、コントローラー中央にある「Mode」ボタンを押して、上部にあるMODE LEDのランプを緑色から赤色に変える。

Image title調整画面の指示に従い、コントローラーを調整

ステップ4:Throttleの中央がゼロになるように設定

ELECOMなどのゲーム用コントローラーを使う場合は、Throttle Zero at Centerを選択。Throttleとはドローンの上昇・下降をコントローラーするチャネル。

Image titleELECOMなどのゲーム用コントローラーを使う場合は、Throttle Zero at Centerに

ステップ5:コースの選択

コントローラーの調整が終わったらドローンを飛ばしたいコースを選択する。

初心者には最も簡単な「Desert(砂漠)コース」がオススメだ。

Image title最初は簡単なDesert(砂漠)コースを選択

コースの画面で飛ばす前に確認すべきは、飛行モード、インプットレベル、カメラだ。

ステップ6:飛行モードを選択

まず飛行モードだが、左最上部のボタンで「Self-Leveling」か「Acro Mode」が選べる。初心者は、Self-Levelingがよいだろう。Self-Levelingとはドローンが自動で水平を保つモード。一方で、Acro Modeは自分でドローンを水平に保つ必要がある。Acro Modeの方が俊敏性は高まるので、タイムアタックをする場合はこのモードの方が好ましい。

Image title飛行モードを選択 Self-Levelingを選択し、慣れてきたらAcro modeへ

ステップ7:インプットレベルの選択

インプットレベルには「High rate」「Low rate」の2つあるが最初はLow rateで飛ばすのが望ましい。コントローラーからのインプットに対するドローンのレスポンスと捉えることができる。High rateの場合、ドローンのレスポンスは高くなるものの、その分微妙なコントローラーが難しくなる。タイムアタックの場合はHigh rateで挑戦してみてほしい。

Image titleインプットレベルの選択 最初はLow rateが望ましい

ステップ8:視点の選択

カメラは「FPV(ドローンからの視点)」と「操縦者視点(地上からの視点)」の2つある。FPV体験なので、もちろん前者を選んでほしい。

Image titleFPVでドローンレースの醍醐味を体感

これでドローンを飛ばす準備は完了。さっそく飛ばしてみてほしい。

意外と難しいかもしれないが、練習量に比例して慣れてくるので、根気よくトレーニングしてほしい。このトレーニングで得た感覚やスキルは、本物のドローンを飛ばすときにも生きてくる。

世界一を目指せ ドローンレース・タイムアタック

さてここからは、慣れてきたひと向けにタイムアタックの方法をお教えしたい。

コース画面の右側に「Timed Race」というボタンがある。これをクリックすれば、タイムアタックが始まる。タイムアタックは、1周、3周、5周の3タイプある。

Image title画面左側のTimed raceをクリックするとタイムアタックができる

砂漠コースの1周タイムラップ世界最速は5.16秒だ。世界の挑戦者がどれほどのタイムを叩き出しているのかは、Facebook上のコミュニティ「FPV Freerider Leaderboard」のランキングから知ることができる。ちなみに砂漠コース(1周)の筆者のベストタイムは7.02秒なので、このランキング上では7番目となる。

FPV Freerider Leaderboard上の最速トップ10(砂漠コース1周)は以下の通り。

1:05.16秒

2:05.46秒

3:06.56秒

4:06.68秒

5:06.88秒

6:06.94秒

7:07.18秒

8:07.32秒

9:07.72秒

10:07.86秒

Image titleFPV Freerider LeaderboardのFacebookページ 現在メンバーは約400人

FPV Freerider LeaderboardはFacebook上で参加申請をすれば、数日以内に承認されるはず。同コミュニティの日本人参加者は筆者を含めまだ数人しかいないので、ぜひこのコミュニティに参加して、世界トップを目指してトレーニングに励んでほしい。

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