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灼熱のビーチに世界のトップレーサーが集結 韓国釜山でドローンレース開催

大手メディアも注目したドローンレース

2016年8月6~7日の2日間、韓国・釜山で「Giga Drone Racing World Masters2016」が開催された。

賞金総額が2万5000ドルとアジアのドローンレースでは過去最高であることに加え、欧州、オーストラリア、香港、日本など各国から有名パイロットが集結したこともあり世界中から注目が集まった大会だ。

特に産業利用を含め広くドローンを普及させようとしている韓国国内では大手メディアが取り上げたこともあり、ドローンを知らないひとたちにも注目された大会となった。

今大会で最も注目されていたのは、「ドローンの神童」と呼ばれている韓国12歳の天才パイロット、キム・ミンチャンさんと、ドバイ世界大会「World Drone Prix」で優勝した英国15歳パイロット、ルーク・バニスターさん(Tornade X-Blades所属)との直接対決。

ミンチャンさんは、韓国で1月に開催された「Drone Show Korea2016」ジュニア部門レースで優勝、さらには3月のドバイ世界大会フリースタイル部門で優勝を果たすなど、国内外のドローンレースシーンでさまざま活躍を見せている。

一方、ルークさんもドバイ大会後も英国や欧州でのさまざまな大会に出場し、実力と経験を積み重ねてきた。

波乱を呼んだ世界トップクラスのレース

レースは8月6日に予選が行われ、7日にベスト32による本戦が開始された。

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ベスト32の第1グループには大本命とも言えるルーク選手、日本の大和田浩二選手が登場した。

序盤から好調に飛ばしたルーク選手であったが、ゴール目前の操縦ミスにより、まさかの3位で敗退、大和田選手も健闘したものの4位で敗退となった。

ミンチャン選手の最大のライバルとして決勝で激突することが予想されていただけに、ルーク選手の敗退には驚きの声が上がった。

大和田選手と共に日本から出場した横田淳選手はベスト16まで進んだ後、惜しくも敗退。

また、10代の有望選手として、ミンチャン選手やルーク選手と並んで注目されているインドネシアのアクセル・マリオ選手(11歳)もレースに参戦したが、ベスト32での敗退という結果に終わった。

一方、ミンチャン選手は前評判通り安定した飛行を見せ、順当に勝ち進んだ。

欧州の「Tornade X-Blades」など海外の有力選手も多数参戦しただけにベスト32の序盤より、ハイスピード、ハイレベルなレース展開となり、各組で接戦が繰り広げられた。このため各組ともビデオ判定が持ち込まれ、結果確定及びベスト16競技の開始までに時間を要す一幕もあった。

ホームでのレースということが追い風となり、韓国勢の優勢が続き、決勝戦ではミンチャン選手が優勝、2位には同じく韓国のソン・ヨンロク選手(17歳 Giga5所属)、3位にポーランドのマック選手(Tornade X-Blades所属)という結果になった。

Image titleミンチャンさん(写真中央)が優勝、ソン・ヨンロク選手(右)準優勝と韓国勢のワンツーフィニッシュとなった

ミンチャンさんの決勝レース

優勝を果たしたミンチャン選手はレース後のインタビューで「次回は韓国チームとして優勝を目指したい」と早くも次なる目標を語った。また、惜しくも敗退したバニスター選手も「ビーチ上のコースは素晴らしかった。出場者のレベルが総じて高く、すごく楽しい時間を過ごすことができた」と笑顔で答えた。

レース大会運営でいくつかの課題が浮上したものの、世界トップクラスの選手を一同に招致し、レースが大いに盛り上がったこと、ミンチャン選手の今後のさらなる可能性やほかの韓国選手たちの飛躍を感じさてくれたこと、一般へのドローンやドローンレースへの関心を高める機会になったという点では、一定の成功をおさめたと言える。

韓国のドローンに対する本気度が感じられる昨今、今後のさらなるドローンレースの発展に期待したいところだ。


レース会場の様子

Image title「Giga Drone Racing World Masters2016」 韓国でも初の本格的なドローンの国際レースとなるだけあり、開催前から注目を集めた

Image titleレース会場となった海雲台ビーチ。韓国第二の都市・釜山にあり、韓国有数のビーチリゾートとして韓国内外から多くの観光客が足を運ぶ観光名所である

Image titleレースが行われたコース。初のビーチでのレース開催との触れ込みで注目を集めた。当日は35度という猛暑の中でのレースとなった

Image titleレース開始前に写真撮影に応じる韓国のキム・ミンチャン選手

価値観を変えるシゲキメディア

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