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慶應女子が世界で人気のレースドローンを自作してみた 韓国AstroX 後編

女子大生がFPVレースドローン自作に奮闘

レースドローンを自作するために韓国に飛んだ慶應義塾大学の遠藤澄絵さん。韓国で昨年立ち上がった新進気鋭のレースドローンブランド「AstroX」の代表Boohwan Jeonさんの助けを借りながら、自作ドローンを作り上げていく企画の後編。(前編記事はこちら:http://ja.catalyst.red/articles/build-drone-astrox-korea-1

AstroXの工房でドローンを自作 遠藤さん(写真左)Jeonさん(右)AstroXの工房でドローンを自作 遠藤さん(写真左)Jeonさん(右)

前編ではドローン自作10ステップのうちステップ5までクリア。

  • ステップ1 配電盤にケーブルをハンダ付け
  • ステップ2 配電盤とFCをつなぐ
  • ステップ3 バッテリーコネクタのハンダ付け
  • ステップ4 ランディングギアの装着
  • ステップ5 アンプ(ESC)をハンダ付け
  • ステップ6 モーターのマウント&ケーブルの接続
  • ステップ7 FPVカメラのマウント
  • ステップ8 VTXとRadio受信機をマウント
  • ステップ9 ESCのコンフィグレーション(設定)
  • ステップ10 FCに最新プログラムをロード&PID/Rateチューニング

後編では、ステップ6からステップ10まで一気にドローンを完成させる。

ステップ6 モーターのマウント&ケーブルの接続

各ESCのケーブルを配電盤に接続し、ヒートシュリンクで覆うことができたら、モーターをマウントし、モーターから出ているケーブルをESCにハンダ付けする。

モーターから出ているケーブルをESCにハンダ付けモーターから出ているケーブルをESCにハンダ付け

前回のレースドローン自作記事では、この段階でモーターの向きを確認する必要があると書いたが、最近のESCはソフトウェア上で、モーターの回転を変えることができるので、そのままハンダ付けしても大丈夫だ。

ステップ7 FPVカメラのマウント

FPVカメラは、写真にあるように付属パーツに装着し、ボディにマウントする。

AstroX FPVカメラAstroX FPVカメラ

付属パーツにカメラを装着付属パーツにカメラを装着

ステップ8 VTXとRadio受信機をマウント

VTXは付属パーツを使い、FCの上部にマウント。

FCの上部にVTXをマウントFCの上部にVTXをマウント

Radio受信機は機体後部にマウント。

これで必要なパーツ全て揃ったので、機体の上部プレートをネジで締めればボディ部分は完成。

プレートをかぶせ、あとはネジを締めるだけプレートをかぶせ、あとはネジを締めるだけ

完成まであと少し完成まであと少し

Jeonさんから、コネクタ部分を上部プレートに固定する際は、金属ではなくプラスチック製のナットを使う方が良いとのアドバイス。

コネクタ部分はプラスチック製のナットを使うコネクタ部分はプラスチック製のナットを使う

あとは、プログラムでESCとFCを調整するだけだ。

ステップ9 ESCのコンフィグレーション(設定)

ESC設定ソフトウェア「BLheliSuite」でESCをコンフィグレーション。

この際に、モーターの回転方向とパワーアウトプットが適切に設定される。

BLheliSuiteでESCを設定中BLheliSuiteでESCを設定中

ステップ10 FCに最新プログラムをロード&PID/Rateチューニング

今回使用FCはPCとMacで使えるプログラム「Cleanflight」上でアップデートする。

またCleanflight上で飛行の安定性(PID)や回転速度(Rate)などを設定する。

いったんデフォルト設定から始め、問題がある場合は逐次設定するようにしたい。

これで機体製作は一通り完了。

初めてFPVレースドローンを自作してみて「難しかったけど、楽しいですね!早く飛ばしたいです」と遠藤さん。

Jeonさんも「自分がデザインしたドローンが完成するのはいつ見てもうれしいですね!」と興奮気味。

ついに機体が完成!ついに機体が完成!

さて、機体が完成したら、問題なく飛ぶのかどうかをチェックする。

試験飛行を行うのは、なんと工房が入居するビルの屋上だ。

飛行試験場となっている工房屋上飛行試験場となっている工房屋上

辺りは工場地帯だが、お構いなしにブンブン飛ばすJeonさん辺りは工場地帯だが、お構いなしにブンブン飛ばすJeonさん

試験飛行が終わり、特に問題はなかったので、もっと広い場所に行き、遠藤さんが実際飛ばすことに。

ソウル北西のとある場所につくと、畑の中にドローンレースの練習場が出現した。農作業をするおばあさんのそばをレースドローンがビュンビュン飛んでいる。Jeonさんのドローン仲間たちだ。

その中に混じり遠藤さんも自作レースドローンを飛ばすことに。

Jeonさんのドローン仲間たちJeonさんのドローン仲間たち

奥の方にあるドローンレースゲート その手前ではおばあさんが農作業をしている奥の方にあるドローンレースゲート その手前ではおばあさんが農作業をしている

飛ばす気まんまん飛ばす気まんまん

普段からミニドローンを飛ばしているというだけあって、初めてにしてはかなり安定した飛行を見せた。日本初の女子大生ドローンレーサーが誕生した瞬間だ。

自作したレースドローンを初めて飛ばす遠藤さん自作したレースドローンを初めて飛ばす遠藤さん

今年はドローンレース・アジアカップやハワイでの世界大会など、大型レースイベントが目白押し。これらのイベントに海外の女性ドローンパイロットが参戦してくることは間違いない。そこに日本を代表する女性ドローンパイロットとして遠藤さんが加わることになるはずだ。

今後の目標を聞くと「ドローンのスキルを上げるだけでなく、より多くの女性が親しめるようにドローンをファッションとしても楽しめるようにしていきたい」と彼女らしい視点で語ってくれた。

遠藤さんの手にかかればレースドローンもアクセサリーに?遠藤さんの手にかかればレースドローンもアクセサリーに?

海外のドローンコミュニティとも強いネットワークを持つ遠藤さん。日本のドローンシーンを盛り上げるキーパーソンとして今後大活躍してくれるはずだ。

今回紹介したレースドローン「AstroX」のフレームは日本の代理店 GoldStones で購入することができるので、興味のある読者はこの記事を参考にぜひFPVレースドローンを自作してみてほしい。

まとめ

今回紹介したFPVレースドローン自作の10ステップは以下の通り。

  • ステップ1 配電盤にケーブルをハンダ付け
  • ステップ2 配電盤とFCをつなぐ
  • ステップ3 バッテリーコネクタのハンダ付け
  • ステップ4 ランディングギアの装着
  • ステップ5 アンプ(ESC)をハンダ付け
  • ステップ6 モーターのマウント&ケーブルの接続
  • ステップ7 FPVカメラのマウント
  • ステップ8 VTXとRadio受信機をマウント
  • ステップ9 ESCのコンフィグレーション(設定)
  • ステップ10 FCに最新プログラムをロード&PID/Rateチューニング

前編ではステップ1〜5、後編ではステップ6〜10を紹介した。

前編と後編合わせて読むことで、FPVレースドローン自作の理解が進むはずだ。


参考サイト

FPVレースドローン自作の定番記事

http://ja.catalyst.red/articles/fpvdrone

・AstroX公式Facebookページ

https://www.facebook.com/astroxfpv/?fref=ts

・AstroX日本代理店 GoldStones サイト

http://www.goldstones-japan.com/

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