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これぞバイオハック!頭にカメラを埋め込んだ写真家#02

前回に続き、アーティストや科学技術者がこれまでに人間の身体をハックした、驚きの事例を紹介する。

6. 3番目の自分を頭に埋め込んだ写真家

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写真家にとって、カメラはもう一つの腕のようなものだ。写真家とニューヨーク大学の教授という二足の草鞋を履くWafaa Bilalにとって、カメラはまさしく身体の一部だった。「3番目の自分(“3rd I”)」と題したプロジェクトで、Bilalは後頭部にカメラを埋め込み、これまで自身でも見られなかった後頭部の映像をライブ配信し、カタールのアラブ近代美術館で披露した。しかしこのプロジェクトには問題を孕んでおり、数カ月後には健康上の問題からカメラのパーツを取り除かざるを得なくなった。

7.Bluetoothチップを埋め込んみ体温測定をするバイオハッカー 

バイオハッキングの先駆者であるTim Cannonは、2013年に血圧や心拍数、呼吸などのバイタル測定するために、Bluetooth対応の大きなチップを腕に埋め込んだ。このインプラントにより、彼の身体のデータをAndroidデバイスにデータ送信・記録することができ、熱があればテキスト送信で携帯に通知するよう設定できるものだった。

それ以降、インプラントはかなり小型化し、自身もインプラントを開発する会社を経営し、今も彼はハッキングし続けている。

8. 戦争で受けた苦痛を癒すために脳にチップを埋め込んだ兵士

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国防省の研究部門であるDARPA(国防高等研究計画局)は、いつの日か兵士の脳にチップを埋め込むことで、PTSD(心的外傷後ストレス障害)などを引き起こす脳のサインに直接働きかけて、戦争で受けた苦痛を癒せるようになることを期待している。DARPAは一時的に試験機器を、すでに脳の手術に合意しているボランティアの脳に埋め込む実験を始めている。さらに、DARPAは永久的に使えるチップを数年以内に開発予定である。

9. インプラントで互いの動作を感知できる教授と妻

バイオハッキングの父であるKevin Warwickは、レディング大学で人工頭脳研究の教授を務めていた1988年に、世界初のサイボーグになった。RFID(radio frequency identification device、無線自働識別装置)チップを左腕に挿入し、身体を使ってドアを開けたりライトを点けられるようにしたのだ。

その後、彼は腕にマイクロチップを埋め込み、彼の神経系とコンピューターを接続することで、ロボットの操作を可能にした。例えば、自分の腕を動かせばロボットの腕が動くというものである。

さらに、Warwickは同様のチップを妻のIrenaにも埋め込んだ。夫婦は互いのインプラントが接続されると、どちらかが手を動かすたびにもう1人が律動を感じられるようになった。「人間がお互いの脳でコミュニケーションをとることができた初の事例だった。話さずともコミュニケーションがとれたのです」とWarwickはPittsburgh Post-Gazetteに語った。

10. IUD(子宮内避妊具)を埋め込む女性たち

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女性は元来のバイオハッカーと言える。米国女性のおよそ10%は、小さなT字型の金属かプラスチック製の、IUD(非常に高い成功率で避妊が可能な避妊具)を挿入している。「パーティーで出会った人と、自分で携帯のロックを解除して連絡を取り合って仲良くなるのは楽しいけど、IUDはその後のトラブルから確実に守ってくれる。サイボーグ生活には欠かせないものです」と、Rose Evelethは今年になってからReal Futureで述べている。「世の中は気づいていないけど、女性はいつも自分をハッキングしているのです」。

出展:Fusion  The 10 craziest things people have implanted in their bodies


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