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アーユルヴェータ的食事のススメ

スリランカで初めてのアーユルヴェーダの体験

前回取り上げたアーユルヴェーダ。

興味はあるけれど、実際、日常生活にどう取り入れたらいいのかわからない、そう思う人も多いだろう。
私が初めてアーユルヴェーダに触れたのは、スリランカにある滞在型のアーユルヴェーダ施設での体験だった。

スリランカに行く前の自分の状態は、心身ともに疲れきっていた。
今の状況を変えたいと思っていても、アクティブに旅行を楽しめる精神状態でもなく、体力に自信もなかった。そんな時、知人にすすめられたのが、滞在型のアーユルヴェーダ施設で過ごす休暇だった。

結果として、その時の私の状態に、スリランカという国、施設(立地も含め)、アーユルヴェーダ、そのすべてが驚くほどぴったりと一致した。帰国したら、自分の中に蓄積していたネガティブな感情も、体の不調も嘘のように消え、長年やめられなかった煙草も吸いたいと思う欲求が消え、禁煙にも成功した。

この経験で感じたのは、その時の自分の体や心の状態、それが今何を欲しているのか。例えば、食べ物や、場所、人間関係、仕事。それらが自分の望みや必要なものと一致していないと、心身のバランスを崩しやすくなるということ。

自分に合わないことを続けるのはストレスでしかないし、体が必要としていないものを過剰に摂取することは、体を壊す。そのことをアーユルヴェーダから学んだ。

その中でも軸となるのが、やはり食事だと思う。

ということで、今回はアーユルヴェーダの中でも重要で日常に取り入れやすく、そして人間にとって欠かすことのできない食事について紹介したい。

アーユルヴェーダの医食同源

普段、自分が口にする食物について、その食物が自分の体にどんな影響を与えるか意識しているだろうか。

インド哲学のウパニシャドで「人は食べたものになる」といっているように、アーユルヴェーダでも、食物は薬として体だけではなく、心、さらには魂にも影響するという教えがある。

食物の体に与える影響は、ドーシャ(ヴァータ、ピッタ、カパ)理論によって説明できる。まず食物は口内に入ると味(ラサ)を発生させる。それは6つの味があり、それぞれドーシャに作用する。次に食物は胃腸において性質(温性・冷性)を持つ。温性のものは体全体を温めるが、冷性のものは体を冷やす。さらに、消化後の味(ヴィパーカ)を持つ。

このように、食物は体内のドーシャのバランスを変える。自分の体質や体調にあった食物の味や性質は体調を良くするが、逆に合わない食物は体調を悪化せることもある。つまり食物は薬にもなるし、毒にもなるということだ。

食物の6つの味と6つの性質

実際に食物がドーシャのバランスに、どのように作用するのだろうか。
アーユルヴェーダでは食物を口の中に入れたときに感じる「味」、そして食物自体が持つ「性質」、この二つをそれぞれ6つに分類している。

6つの味には「甘味」「酸味」「塩味」「辛味」「苦味」「渋味」があり、その味自体がドーシャのバランスに影響する。アーユルヴェータでは一回の食事で6つの味を食べることをすすめている。6つの味をとることで、心が満足して食事を適量で終わらせることができ、消化に良いからだ。

甘味、酸味、塩味がヴァータを減らし、カパを増やす。辛味、苦味、渋味はヴァータを増やしカパを減らす。ピッタを減らす味は、甘味と苦味と渋味で、辛味と酸味と塩味はピッタを増やす。

アーユルヴェーダには「同じ性質のものが同じ性質を増やし、反対の性質のものが反対の性質のものを減らす」という法則で、ドーシャのバランスが影響されると考え、食物の影響もこの法則に従っている。

食物の6つの性質は、「重性(チーズ、ヨーグルト等)」「軽性(大麦、ほうれん草等)「油性(油、油性食品等)「乾性(豆類、じゃがいも等)「温性(温度の高い飲食物、スパイス等)「冷性(冷たい飲食物等)」がある。重い性質の食物は同じ性質を持つカパを増やし、軽い性質の食物はヴァータとピッタを増やす、というように、食物の性質がドーシャのバランスに影響を与えている。

次回は「ヴァータ(風)」「ピッタ(火)」「カパ(水)」それぞれの体質にあった食生活と推奨される食べ物を紹介する。

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