360°世界を切り取る全天球カメラ「THETA S」の使い方

2017.1.20

最近、全天球 4K動画を撮影できるドローン「Exo360」の登場や身近なところではFacebookが 360°全天球写真や動画に対応するなど、多方面で映像の全天球化が加速している。

今回は、そんな話題の全天球写真を、たった1ショットで撮影できるリコー「THETA S」の使い方を紹介する。旅行やイベントなど特別なシーンでの思い出づくりはもちろん、日常生活でも気軽に 360° 全天球写真で楽しもう。

リコー THETA S とは?なにができるのか

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筐体の両面に広角の魚眼レンズを搭載し、シャッターを1回押すだけで自分が見ている景色の360°全てを記録できるのが特徴だ。
今回紹介する「THETA S」は THETA シリーズの最新版。従来機よりも大型の1/2.3型イメージセンサーを搭載し、暗所でもデジタルカメラ並みの画質で撮影できるようになった。
まずは実際に撮影した画像を見ていただきたい。撮った写真は、スマートフォンの専用アプリからクラウド上にアップロードし、グリグリと動かせる画像をシェアできる。
撮影写真はこちらから。

Post from RICOH THETA. – Spherical Image – RICOH THETA

THETA S の使い方

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まずは THETA S 本体の使い方から説明していきたい。THETA S 本体の操作はいたってシンプル。ボタンは4つしか搭載しておらず、それぞれシャッターボタン(筐体中央部)、電源ボタン(右側面上部)、Wi-Fi のオン/オフ切り替えボタン(右側面中央)、静止画/動画の切り替えボタン(右側面下部)といったように割り振られている。
また、それぞれのステータスが分かるように内蔵の青色 LED ランプが光る仕様。これならディスプレイが備えられていなくとも容易にどんな状態かが分かる。

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このように両面に魚眼レンズが備わっており、全天球写真の撮影を可能にしている。

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また THETA S には三脚ネジ穴も備わっているので、三脚に固定して撮影することも可能。
THETA S はスマートフォンのアプリから操作を行うことで、シャッター速度や ISO感度の変更をしてマニュアル撮影など、より幅の広い撮影が可能となる。

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それでは具体的に説明をしていきたい。まずはお手持ちのスマートフォンに専用アプリをインストールしよう。
Android
iOS

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ダウンロードが完了したら、THETA S とお手持ちのスマートフォンを Wi-Fi でペアリングする。上画像はペアリングできていない状態。

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ペアリングが完了したらアプリを起動し、THETA S と上手く接続できているかを確認しよう。画像のように「カメラ」という項目が追加されていれば接続できている。

オートモードで撮影する

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オートモードは、ISO感度やシャッター速度を自動で判別して撮影できるモードのこと。カメラの知識が全くない人は、オートモードで固定しておけば安心だろう。

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オートモードでも露出(画像の明るさ補正)やノイズ低減などのオプション設定が可能。スマートフォンから表示を確認して適宜調節したい。なおDR(ダイナミックレンジ)補正とは、ハイライト部の白飛びや黒潰れを補正する機能のこと。

設定できる項目
・露出光度
・ノイズ低減 や DR 補正

シャッター優先モードで撮影する

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シャッター優先モードは、その名の通りシャッター速度を優先するモードのこと。1/8秒 ~ 1/6400秒から自分で設定できる。
基本的にシャッター速度が速ければ速いほど被写体がブレにくいが、その分取り込める光の量が少ないので画像が全体的に暗くなりがちだ。逆にシャッター速度が遅いほど多くの光を取り込めるが、手ブレ防止のために三脚などに固定する必要がある。
主にスポーツなどの動きの多い撮影か、夜景などの長時間露出が必要な場合に使用するモードだ。

設定できる項目
・シャッター速度:1/8 ~1/6400
・ホワイトバランス
・露出光度

ISO 優先モードで撮影する

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ISO 優先モードは ISO 値を調節できるモードのこと。ISO 値とは、光に対してどの程度敏感に反応するかを表す値のことで、一般的に ISO値が低い方がノイズの少ない綺麗な写真に仕上がるが、暗所での撮影には弱い。逆に ISO が高いほど高感度になるのだが、画像のノイズが酷くなる。
三脚が用意できる状態であれば、なるべく ISO は低い状態での撮影が綺麗な写真を撮るコツ。

設定できる項目
・ISO:100 ~1600
・ホワイトバランス
・露出光度

マニュアルモードで撮影する

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マニュアルモードは、シャッター速度と ISO を自由に設定して撮影できるモードのこと。上手く設定すれば綺麗な画像に仕上がるが、その分設定が難しく、少しでも間違えると画像全体が白く飛んだり真っ暗になる恐れがある。
スマートフォンで写る画像を確認しつつ、時間をかけて設定する必要があるが、綺麗に撮れた時の感動は大きい。特に夜景などを撮影する際はマニュアルモードで撮影がオススメだ。

設定できる項目
・シャッター速度:1/6400 ~ 60秒
・ISO:100 ~1600
・ホワイトバランス

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また表示モードの設定でパノラマと全画面の選択が可能。インターバル撮影の設定もここから行う。

撮った写真を確認する

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THETA S で撮影した画像はギャラリー形式で確認できる。この中から気に入った画像をスマートフォンに移すことができる。なお、スマートフォンをリモコンとして使用した場合は自動的に保存される。
実際に THETA S で撮影した台湾の離島の写真。空間をまるごと思い出として切り取れるので、上のような従来の写真とはまた違った見せ方ができる。

THETA S などの全天球カメラの普及とともに、 Facebook が 360°の全天球写真に対応したことで、これから多くの SNS が全天球写真への対応が加速するだろう。テクノロジーの進化は、私たちの見ている風景を丸ごとシェアできる時代に入っているのだ。

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